自分は何をされたら怒りますか?
『これだけは許せないんだ!』
と思うような裏切りはありますか?
自分が許せないものって、実は
幸せになるためにはとっても大切なものだったんです。
私も、過去を思い出してしばらく考えてみました。
自分自身がいじめられた時とか
友達に悪者にされた時。
家族との喧嘩。
職場でのパワハラ。
残業代未払い問題
貸したお金が返ってこないとか・・・
沢山、裏切りだと思う出来事は経験してきました。
確かに、怒りました。
でも、私はどれも諦めていたように思います。
その問題を解決しようと考えるまでには至りませんでした。
悔しかった。負けた。
ただそれだけでした。
その現実を解決しようとしなかったのは、
自分の人生を脅かすことじゃなかったからだと思います。
だから、高校時代いじめられた時に、
『いじめのせいで高校中退なんて、自分の人生が台無しになるから絶対卒業します』
なんて、担任の先生に言ったんだと思うんです。
これが、当時自分を守る方法だったんですね~。
当時の自分は、自分の人生を脅かすのは、いじめじゃなくて学歴だったんです。
では、一番私が許せなかったことは何だろう。
それは、「お金の裏切り」です。
私の人生はお金でした
今思えば、私の頭の中で大半を占めているのがお金です。
小さい頃は、お金は自分を自由にしてくれるものだと信じていました。
「私に養われている限りは、私の言うことを聞きなさい」
「この家にいる限りは、この家の全てのものは私のものだから」
そういわれる度に、早くお金を稼ぎたいと思っていました。
お金を稼がないと、自分は何も手にすることが出来なかったからです。
このころから、お金というものは、私の脳の大半を占めていたと思います。
高校生になり、自分でアルバイトをしました。
私は友達関係というのは、上手くいった試しはありません。
今日は友達でも、明日は違うかもしれない。
明日には、いじめられるかもしれない。
悪者にされるかもしれない。
そういう不確かなものだと思っていました。
というか、現実でそういったものを見せつけられ、絶望していたころでした。
(補足すると、こういった感覚はありましたが、当時の私は理解できていませんでした。
今になってやっと言葉にすることが出来ただけです。)
でも、アルバイトをしていると、自分は社会に貢献しているという感覚はありましたし、
お金を稼いでいる限りはここに居ていいんだと思える仲間意識も持てました。
これは、お金という存在が私を強くしてくれたんだと思っています。
前夫との離婚後、母子家庭で過ごした10年間。
もちろんお金を稼ぐことを一番に思っていました。
子供の進路を金銭的理由で断念させることなんて嫌だと思っていました。
でも、いつも母親が家にいないなんて、子供が可哀想だと思う時もありました。
もしかしたら、自分はひどい親なんじゃないかとも思っていました。
『たまには、休んで子供の近くにいてあげれば?可哀想』
そんな風に言われたこともあります。
そういわれて、ムカつきました。
自分自身が葛藤していたからです。
自分の行動は間違っているのかもしれないと思っていたからです。
それとともに、相手の発言はとっても無責任だとも思っていました。
じゃぁ、休んだ分のお金を出してくれるの?
なんて思っていました。
もちろん、口には出しませんけど。
そんな過去を振り返って思ったんです。
私ってお金の事しか考えてないじゃないか!
皆ってどうなんですかね?
違うのかな?
友達作りが上手だったら、今でも友達を大切にしていたのかもしれませんね。
お金の裏切り
私にとってはお金は命そのもの。
だから、再婚した今夫の義母がとっても許せなかったんですね。
息子を騙し、借金地獄に追い詰めた悪人だと思ってましたから。
そして、私は怒り狂ったんです。
今思い返しても、あんなに狂ったことはないかもしれません。
前夫のモラハラより、はるかに絶望的でした。
違うかな?
分かりやすい傷だったという方が正しいかもしれません。
そして、怒り狂った私はひたすら考えました。
その時には私の中で、会社を立て直すまでの道のりが明確にあったんですね。
私は、ただその道のりに従ってやることをやってきただけです。
でもここで、私は1つ、大きな失敗したと思っています。
目標達成後の道のりが描けなかったからです。
私の欲?熱量が、器が、人間的に小さいのかもしれません。
今となっては、このように思っています。
お金の裏切りは、私にとっては最も許せない事だった。
だから、私はこの絶望的な状況を何とか解決しようと火が付いた。
自分の目標が達成できるまでは自分の中は燃え続けてきた。
そう、目標が達成できてしまったから、炎が消えてしまった・・・・
危機感が薄れ、現状に満足してしまった自分がいるんです。
だから、きっと今の私は成功できない。
当時現実的に、多額の借金を見て、
自分たちの人生さえも脅かされそうだという危機感がMAXにありました。
その危機感の量の分だけ、脳が働き続けたんだと思っています。
危機感を持てない焦り
過去に怒り狂った時ほどの、危機感や恐怖心というものは
今の私には間違いなくありません。
確かに、目標達成した瞬間に『どうしよう!何もない!』と焦ったんです。
燃やすものがないという感覚です。
最低賃金の上昇や、人手不足の問題、
これから先も様々な起こるであろう現実的問題を日々ニュースで見ています。
焦っています。
でも、何もアイディアが思い浮かばない。
イメージが沸きません。
自分の願い事が見付からないという感じでしょうか。
今まさにドツボにはまっている最中です。
答えが出たときに、また次の物語が見えるようになるはず。
それまで、考えてみようと思います。
皆さんの、これだけは許せないということはありますか?
よかったら、探してみてください。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。