問題と答えは同時に出現する

気持ち

あなたにはありますか?

 

ずっと解決しない問題。

 

その解決しない問題というのは、本当の問題ではないのかもしれません。

ずっと解決しない問題は、氷山の一角にしか過ぎないということです。

 

根っこの問題を見つけることが出来たら、きっと

あっさりとそれは解決するんだと思います。

 

本当の問題点の見つけ方

本当の問題って何でしょうか。

 

昔、病院で働いていたころの話です。

 

乳癌専門の先生がいました。

 

その先生は、とってもとっても術前のエコーが長いんです。

先生自身が納得するまでエコーを繰り返します。

 

看護師はみんな忙しいので、エコー検査につく時間が大変痛手。

 

 

『うそー!明日○○先生のエコーある!』

 

『誰が行く?誰が行く?』

 

といったような会話が、よく聞こえていました。

 

術日当日にも、造影剤を使ったエコーをします。

造影剤を流すと、エコー上で造影剤がキラキラと輝きます。

 

 

そのとき先生が言ったんですよ。

 

『こうやって、何回も何回も画像を見ていると、

初めは全く見えなかった癌の形が、はっきりと見えるようになるんだ』

 

だから、先生はエコーをとっても大切にしているんだと、その時思いました。

 

 

見えないものの形がはっきりしたら、

その瞬間に先生の頭の中では手術が終わっているのではないかと思うんです。

 

凄いですよね。

先生には3D映像のように立体的に見えているのでしょうか。

 

 

 

 

「後医は名医」という言葉を知っていますか?

例えば熱が出て、病院受診をしたら風邪だと言われ風邪薬を処方される。

しかし熱は引かず再度受診するも、同じ薬を渡される。

そこで、別の病院を受診したら、別の病名であることが分かった。

 

という、最初に診察した医師よりも、

後に診察した医師の方が名医に見えるという

ことわざです。

 

じっくり経過観察をして、たくさんの検査結果を見て考えて答えを出した先生の方が

より問題点が見えやすいという意味だと認識しています。

 

また、最初に診察した先生の情報をもとに、

後に診察した先生は見方を変えて見ることも出来ます。

最初に診察した先生の感情も受け継がず、クリアに見えます。

 

これが熱の原因だと思って見ていても、治らないのであれば別の原因を見つけますよね。

 

問題だと思っていても解決しないことは、問題は別にあるし、

見方を変える必要があるということですね。

 

見えない問題点

 

普段私たちは一番の大きな問題点は、きっと見えていないんです。

 

Dr.だって、何回も何回も画像と長時間にらめっこしないと分からないんです。

きっと、見えないものが本当は一番大切なもので一番の原因なんです。

 

もし、そのものの問題が解決できないとしたら、見方を変えないといけない。

 

別の視点から考えなければいけません。

 

一端その問題点はそのまま置いておく。

 

そして、また別の考え方を深める。

 

そうすると、その別のものが本来の問題点に繋がることだってあります。

 

うん。

問題点を見つけることは、とっても難しい!

 

でも、その問題点が見付かった瞬間に

たくさんの過去が繋がって

現実の見え方が変わります。

 

 

ずっと悩んでいても解決できない問題というのは、

 

 

例えば円柱のものを上からずーっと眺めていて、

『これは丸に違いない』

と思い込んでいるようなものだと思うんです。

 

丸だと思っている限り、その問題は解決できないんですね。

 

ほんのちょっとだけ、角度を変えると問題は見つかるのに、

何とも歯がゆいものです。

 

最後に

私は、一つの問題点を見つけるのに何年もかかります。

 

でも、何年もかかったからこそ、問題が解決したときの感動は

めちゃくちゃ大きいです。

 

人って、本当に少しのものしか見えていないんだなという事を

実感させられます。

 

そいうことは、私もまだまだ伸びしろがあるということです。

 

最後まで見ていただき、ありがとうございました。

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