自分の中に出てきた怒りについて、皆さんはどう反応していますか?
皆それぞれ、反応の仕方は違うのかもしれません。
だから、今までの自分の経験からお話しますね。
まず、何故自分は怒っているのかを考えます。
考えるときに、皆が目を向けることは現実です。
『あの人に傷つけられたからだ。』
そうです。
現実に起こった出来事を原因だと思います。
そして、誰かに愚痴を言ったり、
ストレス発散だと言って買い物をしたり、
温泉に入ったり、
旅行に行ったりします。
そして、少し心が軽くなったような気がしてまた頑張れます。
よく考えてみてほしいんです。
これで、貴方の怒りは本当に消えたのですか?
貴方の怒りは、消えたのではなくて、隠れただけではないでしょうか。
現実ではなく、心を見つめる
『夫のあの態度がムカついた』
この事実にばかり目を向けてしまうと、怒りの正体が分からなくなります。
友達に言ったって答えはわかりません。
自分の中にしか答えはないからです。
でも、友達に言うと、自分の方が正しいということを証明できるかもしれませんね。
人は、自分が正しいんだということを常に証明したいと思っています。
自分が愛情深い人間だと思っている人は、
『ほら、やっぱり自分は愛情深いんだ!』
と思えるように現実から答えを導き出す癖があります。
自分が、可哀想だと思っている人は、
『ほら、やっぱり自分は可哀想なんだ!』
と思えるような現実に着目して、答え合わせをしようとします。
私もです。
私は、自分がいつも怒っている人間だと思っていました。
だから現実を見て、怒っていることを自分に証明していたんです。
『ほら。やっぱり自分は怒ってしまう人間なんだ。』
こんなことを証明したって、現実は何にも変わらないんですよ。
これは、永遠に同じことを繰り返し悩んでしまうというループにはまってしまっています。
抜け出さなきゃ。
現実ではなく、心の中を見て下さい。
何で私が怒ったのか。どの私が、怒っているのかを考えます。
悪者にされたくない私。
被害者ぶっている私。
正義感の強い私。
今怒っている私はどの私ですか?
その私を見つけてあげてください。
その私を見つけて、言ってあげてください。
『こう思ったから、貴方は怒ったんだね。』
言葉にすると、納得できます。
皆、自分の言葉にできない気持ちを分かってほしいだけなんですね。
気持ちを言葉にできたときに、現実が変わります。
怒りの原因
私の怒りの一番の原因は、
ずばり正義感の強い自分です。
この、正義感が強く、ずっと自分がズタボロになっていることにも気付かなかった自分に、自分が怒っていました。
自分は強いんだと錯覚して思い込んでいたんです。
自分が家族の正義のヒーローだったんです。
家族みんなの責任が私にある状態でした。
だから、皆私のせいにする。
当然ですよね。
自分は何でもできるなんて、勘違いしていました。
家族みんなの責任ぐらい、私が背負えるんだといった勘違いが、
自分自身を潰していきました。
子供4人に夫。
皆を背中に背負って走り回り、もう私は立てなくなっていたんです。
責任を負いきれていないのに、
正義の仮面を外せなくって、
強がって、
自滅していったんです。
だから被害者意識もあったんです。
そうです。
家族に怒っていたのは、正義感の強い私を可哀想に思った私です。
正義感の強い私を、被害者ぶる私が守っていたように思います。
しかし本当は、私は家族に怒っていたのではなくって、
そんなバカげたことを繰り返していた私に怒っていたのです。
正義のヒーローなんか、もうこりごりですね。
自分すら守れていない正義のヒーローなんか笑っちゃいます。
でもね、葛藤がありました。
正義感というものは、自分がとっても大事にしていた私のキャラクターです。
だから、ここを間違いだって認めることは、
とっても辛かった。
全てを否定されているような気がして、
そんなに簡単に認めることなんてできませんでした。
『頼りになる私』
であり続けたかったんだと思います。
それが、自分の存在そのものだったからです。
怒りについて
私は、ずーっと怒りというものに悩んできました。
でも、今ではもう、自分の性格の悪さについて悩むことはありません。(笑)
人生ってね、変わるんです。
大学生の息子たちと笑って話す未来が来るなんて、
想像できませんでした。
見えない世界には感謝しかありません。
現実だけでは、解決なんてできなかったからです。
これが、今の私の出した1つの答えになります。
いかがだったでしょうか?
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
怒りの正体は、被害者ぶっている私と正義の私、責任感に潰されていた私